Creator Popular Library Recap サイバー速報

「来るきっと来る」は完全な空耳?リング主題歌の真相と歌手の現在を追う

2026年10月14日 読了目安: 3 分 Sokuho
目次 [ INDEX ]
「来るきっと来る」は完全な空耳?リング主題歌の真相と歌手の現在を追う
「来るきっと来る」は完全な空耳?リング主題歌の真相と歌手の現在を追う
@ creator • クリックで動画を再生
🎵 「来るきっと来る」は完全な空耳?リング主題歌の真相と歌手の現在を追う

日本中を恐怖の底に突き落とし、Jホラーの金字塔となった1998年公開の映画『リング』。作中に登場する怨霊「貞子」の恐ろしさとともに、人々の記憶に刻み込まれているのが「来る きっと来る」というあまりにも有名なフレーズです。バラエティ番組のドッキリ演出やお化け屋敷の効果音としても定着しているこのフレーズですが、実は歌詞カードのどこを探してもこの文字列は存在しません。

世代を超えてパロディ化され、2026年を迎えた現在もなおSNSや動画配信プラットフォームで擦られ続けるこのフレーズの正体は何なのか。本当の曲名や歌詞の成り立ち、作曲を手掛けた人物、そして謎多き音楽ユニット「HIIH(エイチ・ツー・エイチ)」の軌跡まで、取材データと公式記録をもとにその全貌を解き明かします。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
  • 要点1:「来る きっと来る」は映画『リング』主題歌『feels like "HEAVEN"』のサビ冒頭「Oooh ・・・ feels like 'HEAVEN'」の空耳であり、公式の歌詞ではない。
  • 要点2:楽曲は恐怖を煽るダークな曲調ではなく、飯田哲也氏が作曲した洗練されたダンスポップ・チューンで、劇中の「呪いのビデオ」の劇伴音楽とは明確に異なる。
  • 要点3:歌唱を担当した女性ユニット「HIIH」はリリース後に表舞台から姿を消したものの、その名曲は四半世紀以上を経た現在もカルチャーの象徴として生き続けている。

【空耳の真相】「来るきっと来る」の正体|本当の曲名と驚きの英語歌詞

くる きっと くるの関連写真・ビジュアル
【画像】くる きっと くる 関連ショット

国民的ホラーの代名詞となったフレーズ「来る きっと来る」の元ネタは、1998年1月に公開された映画『リング』および『らせん』の同時上映版主題歌である『feels like "HEAVEN"』です。歌唱を担当したのは、当時ポニーキャニオンからデビューした女性ボーカルユニットHIIH(エイチ・ツー・エイチ)でした。

多くの人が「貞子が井戸やテレビから這い出てくる恐怖」を歌ったものと誤認していますが、該当するサビ部分の英語歌詞は「Oooh ・・・ feels like 'HEAVEN'」(天国のような心地)と歌われています。この「Oooh」が「来る」、「feels like 'HEAVEN'」のリエゾン(音の繋がり)が日本語の「きっと来る」に聴こえたことから、世紀の空耳現象が誕生しました。

続く日本語詞の部分は「季節は白く 燃えつきる」と歌われており、作詞を担当した三宅深雪氏の言葉選びと、作曲を手掛けた飯田哲也氏によるアップテンポなメロディラインが融合した、極めて洗練されたダンス・ナンバーです。死の恐怖を連想させるおどろおどろしさは本来皆無であり、楽曲単体としては90年代後半のクラブシーンを意識した開放感のあるサウンドに仕上がっています。

【データ検証】ホラー演出と楽曲情報の乖離データ

くる きっと くるの様子・注目ショット
【写真】くる きっと くる 近影・注目カット

なぜここまで原曲の意図と世間のイメージに巨大なギャップが生じたのか、客観的なデータを交えて整理しました。

項目楽曲・作品の公式データ世間の一般的なイメージ・誤解編集部の見解・分析
正式な曲名『feels like "HEAVEN"』「来る きっと来る」「貞子のテーマ」タイトル自体に「来る」要素はなく、洋楽テイストのタイトルである。
該当箇所の歌詞「Oooh ・・・ feels like 'HEAVEN'」「来る きっと来る」英語の発音と日本語の母音配列が奇跡的に一致したことによる完全な空耳。
音楽ジャンル90年代ダンスポップ / デジロック不気味なホラーBGM / 呪いの音楽エンドロールで恐怖を中和させる役割だったが、サビのインパクトが一人歩きした。
オリコン最高位週間38位(累計約10万枚)ミリオンセラー級の知名度CD売上以上にテレビ番組のパロディ使用で認知率90%超(推定)のモンスター楽曲へ成長。

【実態検証】なぜ「最恐ホラーの代名詞」になったのか?現場とSNSの受容史

くる きっと くるの報道・詳細資料
【資料】くる きっと くる 報道・メディア記録

本来は天国のような心地よさを歌ったダンスナンバーが、いかにして「貞子が忍び寄る恐怖のカウントダウン」へ変貌を遂げたのか。その決定打となったのは、2000年代初頭のバラエティ番組における音効演出です。

映画『リング』劇中で観客を恐怖に陥れたリング 呪いのビデオ 音楽や劇伴は、巨匠・川井憲次氏によるノイズや不協和音を駆使した実験的アヴァンギャルド音楽でした。映画本編を鑑賞した観客にとって、エンドロールで流れるHIIHの主題歌は「恐怖からの解放」をもたらす存在だったのです。

しかし、映画のヒット後に民放各局のバラエティ番組が「何かが迫り来る演出」「背後からドッキリを仕掛ける場面」のSEとして、このサビの数秒間だけを切り取って多用しました。映像とフレーズが切り離され、「来る(何かがやってくる)」という意味付けをメディア側が上書きした結果、映画を直接観ていない若年層にまで「貞子のテーマ曲=来るきっと来る」という図式が刷り込まれるに至りました。

【正体追跡】謎多き女性デュオ「HIIH」のメンバー経歴と現在の活動

名曲『feels like "HEAVEN"』を世に送り出したHIIHですが、その活動期間は極めて短く、多くの謎に包まれています。

HIIHはNAOKO(ボーカル)とKEIKO(ボーカル)の姉妹からなるユニットで、プロデューサー兼コンポーザーの飯田哲也氏がサウンド面を支えていました。飯田氏はSMAPや安室奈美恵など数々のトップアーティストに楽曲を提供してきた実力派ヒットメーカーであり、その卓越したメロディセンスが本曲にも惜しみなく注ぎ込まれています。

HIIH名義としてはシングル『feels like "HEAVEN"』のほか、数枚のリリースを残してメジャーシーンの表舞台からは静かにフェードアウトしました。2026年時点の調査においても、メンバー個人名義での大規模な商業音楽活動は確認されておらず、音楽業界の第一線からは退いているとみられます。しかし、後世に与えた影響は凄まじく、2012年にはロックバンド・黒夢がカバーシングルをリリースするなど、時代を超えてリスペクトされ続けています。

一般に知られていない盲点とネットの誤解|映画『来る』との混同

検索エンジンやSNS上で頻繁に見受けられるのが、2018年に公開された中島哲也監督のホラー映画『来る』(岡田准一主演)との混同です。

映画『来る』は澤村伊智氏の小説『ぼぎわんが来る』を原作とした本格ホラー作品ですが、ネット上では「映画『来る』の主題歌があの曲なのか」「映画『来る』のネタバレに貞子が関係しているのか」といった初歩的な混乱が散見されます。

映画『来る』は『リング』とは完全に独立した別作品であり、劇中で『feels like "HEAVEN"』が流れることもありません。しかし、怪異が「来る」という共通項と、長年日本人に染み付いた「来る きっと来る」というミームがあまりにも強烈であるため、無意識に脳内変換されてしまうユーザーが後を絶ちません。

【プロの結論】原曲を再評価すべきリスナーとホラーファンへの指針

『feels like "HEAVEN"』という楽曲を改めて評価するにあたり、おすすめできるリスナー層とそうでない層を明確に分類します。

  • 改めてフル試聴をおすすめしたい人:
    • 90年代後半のJ-POP、デジロック、エイベックス系ダンスサウンドが好きな人
    • 「来るきっと来る」のサビ以外のパート(疾走感あふれるAメロ・Bメロのグルーヴ)を聴いたことがない人
    • 飯田哲也氏のキャッチーなコード進行やメロディメイクを音楽的に分析したい人
  • 過度な期待を避けるべき人:
    • 映画本編の劇伴のような「おどろおどろしい純ホラー音楽」を求めている人(※その場合は川井憲次氏のオリジナル・サウンドトラックが適しています)

【くる きっと くる】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:カラオケで歌いたい場合、何という曲名で検索すれば出てきますか?
A1:『feels like "HEAVEN"』(アーティスト名:HIIH)で登録されています。主要な通信カラオケ機種(DAM、JOYSOUNDなど)では「リング 主題歌」や「来るきっと来る」の俗称キーワードで検索してもヒットするようにインデックスされているケースがほとんどです。

Q2:パチンコやパチスロの『CRリング』で流れているのは原曲ですか?
A2:遊技機『CRリング』シリーズでも本楽曲は大当り中や演出の要所で流れますが、演出用のアレンジ版や新規録音のカバーバージョンが使用されている場合もあります。サビの「Oooh ・・・ feels like 'HEAVEN'」の破壊力は実機演出でも核として活かされています。

Q3:なぜホラー映画の主題歌にダンスナンバーが採用されたのですか?
A3:当時の邦画界、特に90年代後半の角川映画・ポニーキャニオン提携作品では、映画のタイアップとして若者向けの最新J-POPやクラブサウンドを主題歌に据え、タイアップシングルとしてヒットチャート上位を狙うメディアミックス戦略が一般的だったためです。

まとめ:今後の動向と失敗しないための判断基準

空耳が生み出した「来る きっと来る」というフレーズは、言語の偶然が生んだ奇跡的なカルチャー現象です。単なる恐怖の記号として消費されがちですが、その実態は90年代末の日本のポップミュージックシーンが生み出した、極めてクオリティの高いダンスチューンでした。

今後ホラー作品を語る際やカラオケで選曲する際は、ぜひ「貞子の呪いの歌」ではなく、「洗練された90s名曲『feels like "HEAVEN"』」という本来の文脈で楽しんでみてください。耳に残るサビの響きが、これまでとは違った鮮やかな色彩を帯びて聴こえてくるはずです。 (出典: くる きっと くる(Yahoo!ニュース))

伊藤 美咲 (Misaki Ito)
デジタルコンテンツ編集者
伊藤 美咲 (Misaki Ito)

最新のテクノロジーやネットトレンド、カルチャー速報を分かりやすく整理・分析して読者へお届けします。事実に基づく公平な記事構成を重視しています。

あなたにおすすめの関連記事