TBS系列のバラエティ番組『水曜日のダウンタウン』が生み出した数々の名企画の中でも、放送から年月を経た今なお伝説として語り継がれているのが、謎の覆面レスラー「エル・チキンライス」です。リング上に突如として現れた規格外の肉体美を誇るマスクマンは、一体誰だったのか。お茶の間だけでなく、会場にいた目の肥えたプロレスファンをも騒然とさせたあの事件は、バラエティ番組の歴史における最高到達点の一つと言っても過言ではありません。
「あの凄まじい筋肉の持ち主は本物のルチャドールなのか」「なぜあのリングネームが付けられたのか」など、今なおネット上で検索する人が後を絶ちません。今回は、エル・チキンライスの正体や驚愕の誕生秘話、仕掛けられた検証の真相から現在における評価まで、当時の熱狂を余すところなく振り返りながら徹底的に解き明かします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:謎の覆面レスラー「エル・チキンライス」の正体は、ストイックな肉体改造で知られるダウンタウンの松本人志本人。
- 要点2:元ネタは松本が作詞し相方の浜田雅功が歌った名曲『チキンライス』であり、メキシコのルチャドール風にアレンジされた。
- 要点3:プロレス団体「DRAGON GATE」の全面協力によるガチのリング乱入であり、ファンを騙し切れるかの検証として大成功を収めた。
【正体判明】水ダウ発の覆面レスラー「エル・チキンライス」の中身は誰?
結論から明かすと、黄色と赤を基調とした派手なマスクを被り、鍛え上げられた分厚い胸板でリングに仁王立ちしていたエル・チキンライスの正体は、お笑い界のトップに君臨するダウンタウン・松本人志でした。
企画が放送されたのは、2015年10月14日放送の『水曜日のダウンタウン』2時間スペシャル。「どんなに屈強なプロレスラーのマスクを被っていても、中身が松本人志ならプロレスファンは一瞬で見破る説」という検証企画から誕生しました。松本本人が実際に本格的なコスチュームに身を包み、メキシコ仕込みの覆面レスラーという設定でプロレスのリングに立つという、前代未聞のドッキリ企画だったのです。
登場した瞬間、後楽園ホールの観客は「新しい外国人選手か?」「ルチャの刺客か?」とざわつきました。お笑い芸人がバラエティのノリで紛れ込んだとは思えないほどの重厚な威圧感を放っており、プロのレスラー陣の中に混ざっても何ら遜色のないシルエットを作り上げていました。
名前の元ネタは名曲から?浜田雅功との絆を感じるネーミングの妙
インパクト抜群のリングネーム「エル・チキンライス」ですが、その元ネタは2004年に発表されたダウンタウンファンおなじみの名曲に由来しています。作詞を松本人志、歌唱を浜田雅功が担当し、作曲を槇原敬之が手掛けた大ヒットクリスマスソング『チキンライス』です。
貧しかった少年時代の思い出と、親への感謝をユーモラスかつ切なく描いたこの楽曲タイトルに、ルチャリブレ(メキシカンスタイルのプロレス)の覆面レスラーによく用いられる冠詞「エル(El)」を組み合わせることで、絶妙にプロレスラーらしい響きへと昇華させました。マスクのデザインも、ケチャップライスと薄焼き卵、チキンのトサカを連想させる赤と黄色があしらわれており、細部まで徹底したこだわりが詰め込まれていました。
松本自身のパーソナルな歴史と相方・浜田の代表曲をパロディにしつつ、リングネームとして堂々と成立させてしまう番組スタッフのネーミングセンスは秀逸そのものでした。
プロレスファン騒然!驚異の「松本人志の筋肉」とリング乱入の真相
この企画が成立した最大の要因は、バラエティの枠を超えた松本人志の筋肉の仕上がり具合にありました。当時から過酷なウエイトトレーニングを日課とし、ベンチプレス100kg以上を持ち上げる肉体を誇っていた松本の胸筋、太い首、丸太のような上腕二頭筋は、まさにヘビー級プロレスラーのそれでした。
協力したのは、スピード感あふれる試合展開で絶大な人気を誇るプロレス団体「DRAGON GATE(ドラゴンゲート)」。後楽園ホールの本番試合中、乱入劇という形でエル・チキンライスがリングに足を踏み入れました。セコンドとしてリングサイドに佇む姿や、威嚇しながらロープをまたぐ所作は堂に入ったもので、プロレス独特の空気感に完全に溶け込んでいたのです。
通常、タレントがプロレスのリングに上がると体格差で浮いてしまうものですが、松本のパンプアップされた肉体はプロのリングでも圧倒的な存在感を放っていました。観客席からは「あいつ体ヤバくないか?」「どこの団体の選手だ?」と本気で訝しむ声が漏れ聞こえるほどでした。
「水ダウ」伝説の放送回をプレイバック|正体バレの瞬間とネットの反応
緊迫感漂うリング上で、果たして観客は覆面レスラーの正体を見破ることができたのか。試合中、エル・チキンライスがリング上でポーズを決め、リングアナウンサーがその名前をコールした瞬間、客席の空気が一変します。
「チキンライス……?」「まさか……?」とざわめきが広がる中、マスクを剥ぎ取って松本人志の素顔が露わになると、後楽園ホールは割れんばかりの歓声と爆笑に包まれました。完璧な肉体で騙し、名前のネタばらしで気付かせ、最後に顔を見せて大歓声を浴びるという、プロレスファンに対する最高のカタルシスが完成した瞬間でした。
放送直後のネットの反応も凄まじく、SNS上では瞬く間にトレンドを席巻。「松ちゃんの身体が仕上がりすぎてて普通にかっこいい」「あれは初見じゃ絶対芸人だと分からない」「浜田のチキンライスをここで回収するセンスが神がかっている」と絶賛の嵐が巻き起こり、『水曜日のダウンタウン』屈指の名シーンとしてファンの記憶に深く刻み込まれました。
【噂の真相】ガチ参戦だったのか?プロレス団体DRAGON GATEの舞台裏
一部の視聴者やファンの間では、「観客には事前に知らされていたのではないか」「プロレス側の完全な台本通りだったのか」という噂も囁かれました。しかし、現場の熱気と証言を検証すると、極めて綿密かつガチの潜入作戦だったことが分かります。
DRAGON GATE側のレスラー陣も、企画の趣旨を理解した上でトップシークレットとして扱い、当日のリング上での動線や安全面を徹底的にリハーサルしていました。観客には一切の事前告知はなく、会場にいたファンは正真正銘サプライズとして目撃しています。
プロレスというジャンルに対する最大限のリスペクトを払い、バラエティの悪ふざけで終わらせないために松本自身も真剣にレスラーの立ち居振る舞いを研究して臨んでいました。この「本気度」こそが、嘘のようなシチュエーションをリアルな熱狂へと昇華させた最大の要因でした。
【エル チキン ライス】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:エル・チキンライスが登場した『水曜日のダウンタウン』の放送回はいつですか?
A1:2015年10月14日に放送された「『水曜日のダウンタウン』2時間SP」です。「どんなに屈強なプロレスラーの覆面を被っていても中身が松本人志なら一瞬で見破れる説」という検証企画の中で登場しました。
Q2:エル・チキンライスは実際にプロレス技を繰り出しましたか?
A2:本格的な技の掛け合いや受身を取る試合展開までは行っていません。リングへの乱入、マイクアピール、リング上での威嚇ポーズなどが中心であり、怪我を防ぎつつプロレスラーとしての迫力を最大限に見せる演出が取られました。
Q3:エル・チキンライスはその後、再登場したことはありますか?
A3:リング上への再登場はありませんが、番組の名場面集や特別企画で幾度となくVTRが擦られ、番組の公式グッズやファンのパロディネタとして愛され続けています。
まとめ:色褪せない名企画「エル・チキンライス」が残した伝説
謎の覆面レスラー「エル・チキンライス」は、ダウンタウン松本人志の並々ならぬ肉体改造と、番組スタッフの緻密な構成力、そしてプロレス界の懐の深さが奇跡的に融合して生まれた珠玉のエンターテインメントでした。
単なるドッキリにとどまらず、見る者を本気でワクワクさせ、最後には大爆笑で包み込むというバラエティの真髄がそこにはありました。動画配信サービス等で過去のアーカイブを視聴できる現在においても、エル・チキンライスがリングに降り立ったあの瞬間の衝撃は、色褪せることなく語り継がれています。 (出典: エル チキン ライス(Yahoo!ニュース))